<慰安婦問題・日韓合意の有効期限>朴槿恵が約束した「不可逆的解決」は次の大統領でも守られるのか?

保科省吾[コラムニスト]
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朝日新聞に寄れば、日韓両政府は太平洋戦争中の従軍慰安婦問題で、日本政府が軍の関与や政府の責任を認め、韓国政府が設立する慰安婦支援の財団に10億円を拠出すると表明。日韓双方が「最終的かつ不可逆的解決」とすることを確認した、とする。
果たしてこれは本当に「不可逆的解決」なのか。もう蒸し返さないとなるのか。
筆者は韓国が好きである。ハングルを学んで朝鮮語も学習したことがある。朝鮮料理をつくるのが得意である。毎年冬には、自分で水キムチを漬ける。
そうして韓国を何十年も見続けてきて、「我々はいつまで謝り続ければよいのか」と言う思いが強くなってきた。
韓国は百家争鳴の国である。大統領が替わると、政権が替わると、前の大統領が新しい大統領に逮捕される国である。それが以下の記述である。
<初代~第3代・李承晩>再選の為に大規模な不正選挙を強行。4・19革命で失脚し、ハワイ亡命。選挙不正で大規模デモを受け亡命
<第2代・尹潽善>5・16軍事クーデターで国家再建最高会議が政権掌握。憲法停止。
<第5代~9代・朴正熙>側近の中央情報部長に暗殺さる。夫人も暗殺流れ弾で死亡。
<第10代・崔圭夏>粛軍クーデターで軍内部の実権を奪取した全斗煥・盧泰愚らによる5・17クーデターによって、軍部に政権を掌握され、辞任。
<第11代~12代・全斗愌>粛軍クーデターや光州事件等により、退任後に死刑判決。
<第13代・盧泰愚>粛軍クーデター・光州事件及び大統領在任中の不正蓄財により、退任後に軍刑法違反で懲役17年。
<第14代・金泳三>次男が会社社長から不正に受け取り逮捕される。
<第15代・金大中>息子二人が金銭授受容疑で逮捕。
<第16代・盧武鈜>在任中の収賄疑惑により退任後に捜査を受け、自殺(公式発表による)。
<第17代・李明博>兄が不正資金で逮捕 長男も脱税容疑。
<第18代・朴槿恵>現職
政権の基盤が危うくなると「反日」を持ち出して、政権の浮揚を狙うことが半ば、 「慣例化」している国である。人々は個人の意見を明確に持っているのが韓国人の特性であって意見はなかなかまとまらない。唯一まとまるのが「反日」である。
小異を捨てて「反日」につく。それを政権が利用する。
小異だけを個別に尋ねてみれば決して「反日」ではないのに。
そういう韓国で今人気がない第18代・朴槿恵大統領が約束した「不可逆的解決」は、次の大統領になっても守られるのか。
韓国のことだけを言うわけには行かない。
自民党政権下では、憲法や法律についての内閣の統一解釈は、内閣法制局が示すとされてきた。その憲法解釈を変えてしまったのが安倍晋三第97代内閣総理大臣である。
朴槿恵第18代大統領の約束した相手である。
 
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