<タバコ非合法化を>生産農家には莫大な税金とJTの内部留保金で補償?


保科省吾[コラムニスト]

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いっそのこと、タバコを禁止薬物に指定して欲しいと、40年来の喫煙者である筆者は思う。

飲食店内は原則禁煙なのか、「受動喫煙」への対策を盛り込んだ「健康増進法改正案」に色々な声が上がっている。このことについてある視点から意見を述べたい。

筆者は施策としての喫煙規制にこれまで、すべて反対せずに従ってきた。タバコを吸えないと自分の暮らしが立ち行かなくなるからだ。

タバコはあらゆる面から有害だ。これに異論をさしはさむつもりはない。ただし、筆者の個人的な理由としてはストレス軽減効果があると信じている。

この盲信は、個人的な、言ってみれば「わがまま」だから、まず、喫煙場所を台所のレンジの下に移した、そこから放浪して、やがてベランダになった。しかし、隣家の人から苦情が来たので現在では玄関の横、つまり屋外に出てタバコを吸っている。

この度の厚労省の強化案では、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、飲食や宿泊などのサービス業は一律で原則建物内は禁煙とする案を提示。そうなると、現在、多くの飲食店でみられる喫煙席と禁煙席を分ける「分煙」は認められないことになる。

【参考】<女性排除と利権?>女性会員を認めない東京五輪ゴルフ会場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」

筆者は分煙にはきちんと従った。全面禁煙の店のルールにも、もちろん従ったが、ある全面禁煙に店で酒を飲み、外で吸おうとした。だが、外に出るとそこは路上禁煙禁止区域である。当然従った。都会の店は敷地が狭くドアの外は直ぐ道路であるため、結局、そういう店には行かなくなった。

タクシーの禁煙にも、飛行機の禁煙にも当然、これまで従った。

中国・広州まで飛んで、ようやく吸えると思い、空港外の敷地でタバコを吸ったら、警官に捕まって罰金を取られた。ロサンゼルスまで10時間吸わなかった時には、ミスは犯すまいと現地の人にどこで吸えるかと尋ねた。「吸えないですね」が答えだった。どうしても吸いたいときは自宅の敷地内に車を止め、その車の中で吸うしかないという。筆者も頼み込んでそうさせて貰った。

もうこの際、タバコは禁止薬物に指定して外で吸えないようにして欲しい。喫煙者は法令は遵守すると思うからだ。1箱2000円に値上げすれば吸わなくなるという案は、喫煙者を甘く見ている。筆者ならいくら高くなっても買い、吸うからだ。

「一方で売っておいて、他方では吸うなと言う」

この矛盾した理論にはとうてい納得できないのが多くの喫煙者だろう。法で禁ずれば当然販売できなくなる。タバコはおそらく地下に潜るが、まっとうな喫煙者なら法は守るはずだ。

もちろん、葉たばこ農家の問題がある。その数は平成23年契約実績で1万801戸である。どこと契約しているかというと国内での製造を独占するJTである。

タバコが非合法化されれば、こういった葉たばこ農家は大いに困るだろう。しかし、これまでタバコをつくってくれた農家の方には、喫煙者のひとりとしてぜひとも手厚く報いてほしいと思う。喫煙者が納めた税金(税率6割以上)と膨大なJTの内部留保のお金を使えば、葉たばこ農家に十分な補償をすることは可能であるはずだ。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。