有働由美子「NEWS ZERO」キャスター就任は日本のテレビ局にとって吉か凶か?


メディアゴン編集部

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スポニチアネックスが次のようなニュースを報じている。

「3月末にNHKを退局した有働由美子アナウンサー(49)が10月から日本テレビ『NEWS ZERO』(月〜木曜後11:00、金曜後11:30)のメーンキャスターに就任することが6日、分かった。同日、同局が発表した。番組スタートの2006年10月からメーンキャスターを務めていた村尾信尚氏(62)は9月いっぱいで卒業する」

日本テレビ『NEWS ZERO』といえば、素人の財務官僚・村尾信尚氏を、苦労してキャスターとして育てる忍耐に尊敬の念を抱いた業界人は少なくない。

そして今回はといえば、「伝えること」についてはプロの元NHK・有働由美子である。話題性もあり、視聴率では日本テレビが図抜けてしまうことは想像に難くない。有働は、NHK退局に当たり、ジャーナリストとして修行を積みたいと言っていたが、修行は積まないままメインキャスターになるわけである。

帯のニュース番組に出演しながらジャーナリストとしての取材もこなすのは至難の業で、時々、リポーターとして外に出て、記者が取材した原稿を読んで「私はジャーナリストでござい」との、アリバイをつくるのが関の山である。これはジャーナリストの行為ではない。フリーだからいくら働いても良いわけで、土日も使えば、ジャーナリストには、なれるかも知れない。

【参考】<現在のテレビに与えた功罪>久米宏が語る「ニュースステーション論」

せっかく、ジャーナリスト・キャスターになった村尾信尚氏は残念であるが、1955年生まれで、まだ、62歳。2003年に三重県知事選挙に出馬して落選した経歴もある人物で、そちらに進もうとしても充分間に会うし、今度は有名人だから当選の確率は高いだろう。

有働由美子キャスターに望むことはといえば、日本テレビの力で番組に政治家ゲストをどんどん招いて、ガンガンツッコんで欲しい。有働が相手なら出演を受ける、でたがる政治家は多いのではないか。

それから、有働由美子が所属する、そして、くりぃむしちゅー(上田晋也、有田哲平)、マツコ・デラックスらが所属する芸能事務所ナチュラルエイトにも望むことがある。その所属タレントの力を背景にして、日本のテレビをダメにするようなキャスティング圧力をテレビ局にかけないことである。

日本のテレビ局は今やこういう圧力にカンタンに折れる存在なのだから。

 

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メディアゴン 編集部

メディアゴン編集部(めでぃあごんへんしゅうぶ)2014年5月末日、東京生まれ。メディア批評・メディア評論に特化したメディア専門家によるメディアニュースサイト。キー局プロデューサー、ディレクター、イベントプロデューサー、放送作家、大学教授、評論家、ゲーム作家、弁護士・・・などなど、メディアの第一線で活躍する人材が活動中。