<変化ないのに?>矢田亜希子の髪型がニュースになっている謎

メディアゴン編集部

***

テレビ番組の内容を紹介したり、番組内のタレントの発言にツッコミを入れるだけだったり、SNSの投稿を記者会見でもしたかのごとき書き方で掲載する手軽(粗悪?)なネットニュースの濫造が問題になっている。

取材や調査をすることなく、「釣りタイトル」でクリックさせて、あとは既存情報の二次利用・・・といったニュース性の乏しいニュース作成手法に辟易としている人は多い。最近ではテレビの情報番組でさえ、ネット情報の二次利用や紹介だけで成立しているコンテンツが散見される。そのような番組を目にすると、テレビというメディアが持つ本来の役割が、もはやすでに失われていることに気づかされる。

【参考】<挺身隊訴訟>三菱重工「ロゴマーク=ブランド」差し押さえの悪質性

そんな中、5月6日の「スポーツ報知」に目を疑うような記事があった。「矢田亜希子、新ヘアスタイル公開」という記事だ。一部のニュースサイトではトピックスになって掲載されているので、どんなニュースなのかとクリックしてみると、その内容に驚かされる。

女優の矢田亜希子がインスタグラムに投稿した「髪の毛をカラー、トリートメント、カットしました」という内容を紹介しているだけの記事なのである。もちろん、矢田亜希子が丸坊主にしたとか、モヒカン刈りにしたといった「新ヘアスタイル」であればニュース性はあるだろう。しかし、そうではない。一般的にはほぼ変化の確認できない「いつものように美容院にゆきました」という程度のヘアスタイルなのだ。

さすがにこれではニュース性も事件性も話題性もない。公共性もほぼない。しかし、スポーツ新聞の記事になり、それがネットへと転載され、拡散されているのだ。このニュース(?)を目にして得られる情報は何なのか? 誰が求めている/誰に向けられた情報なのか? 面白いポイントはどこにあるのか? 理解に苦しむ。ちょっと昔であれば「なぜこんな記事がニュースになっているのだ」と苦情があってもおかしくない。

このような「無意味な情報」がニュース化されることが、多くの人たちにとって当たり前になっている。「無意味なニュース」に対して不感症になってしまっている現実は、実は非常に恐ろしいことであるように思う。若者たちを中心に、我が国の「無意味ニュースへの不感症」は顕著だ。さらに言えばフェイクニュースを読み解く力の低さも気になる。

「無意味なニュース」がニュースになっている現状を報道する大手メディアはないのだろうか?

 

【あわせて読みたい】