<イケメンの限界>日本人がやると残念なコスプレも白人がやると様になるのはなぜ?


高橋維新[弁護士]

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筆者は以前、メディアゴン(http://www.mediagong.jp)の読者に乞われ、NHK・Eテレの視聴者投稿型番組「ビットワールド」について記事を書き、その批評をした(http://mediagong.jp/?p=12068)。今回は、以前の記事で書ききれなかった箇所について言及したい。

筆者が視聴したのは2015年9月18日に放映された回だったが、番組内の一コーナーに「思春期タヌキぽんぽこポコナ」と題するものがあった。

このコーナーは、視聴者に「異性に言われてキュンとした台詞」を投稿してもらい、採用されたものをアニメ絵のキャラクターがプロ声優の声でしゃべるという内容である。

ただ、実際に「異性に言われてキュンとした台詞」を言うキメの部分以外は、登場するキャラクターはアニメ絵でなくて生身の日本人が演じている。そのため、アニメ絵のカッコいい見てくれとのギャップが凄まじい。

演じ手のルックスが水準に達していないという問題もあるのだが、筆者はそもそもアニメ絵で「美」とされているキャラクターを日本人が演じること自体に無理があると思っている。

インターネット界隈ではよく指摘されていることであるが、アニメの絵でカッコいいとされている人は、男女ともに白人の顔の特徴を持っていると言われる。筆者は、この言説は基本的に正しいと考えている。

例えば、コスプレも、日本人がやると残念なのに対して、白人がやっていると実に様になる。アニメの(日本人の演者による)実写化に残念な出来のものが多いのもこの点に起因するものだろう。

白人男性が日本に来ると「(白人としては)普通」の顔でも日本人女性にモテまくるらしい。現代日本における美男美女が白人の社会に行くと「よくいる顔」でしかないので、普通の人扱いしかされないとも考えられる。

これは現代の日本人が「白人みたいな顔」を美しいと捉えているということでもあり、戦後日本の底流にある欧米・白人コンプレックスみたいなもの(それも、かなり根深い種類のやつ)の発露のような気がして少しもの悲しいのだが、それは今回は措いておく。

 

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高橋維新(たかはし・いしん)弁護士、コラム二スト。1987年、東京生まれ。2006年、東京大学法学部入学。2010年より「マヒ郎」のペンネームでファミ通町内会へ「ハガキ職人」として投稿を始める。現役ハガキ職人を続けながら、2012年に司法試験合格。2013年、弁護士登録(函館弁護士会)。ファミ通町内会長(第5代)。