<次に関西で天下を獲る人?>全国ネット「アウトデラックス」で見た全ての条件を備えた円広志


影山貴彦[同志社女子大学 教授/元・毎日放送 プロデューサー]

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4月30日の放送の「アウトデラックス」(フジテレビ、木曜23時~放送)を見た。

そこで関西の重鎮と紹介されていた円広志さんは、全国ネット用のハイテンションであった。東京と関西の比較もあった。

「これやから嫌やねん、東京は!(笑)」

といった発言もあった。関西人に向けてのサービストークである。

いわゆる、関西で天下を取った人間が東京の全国ネット番組に出演したときに成す、定番スタイルをほぼ満点で演じておられた。関西では見せない位のオーバーアクセル気味のハイテンションを関西人にいじられることも計算済みだろう。

昨年やしきたかじん氏が逝去したこともあり、「関西で次に天下を取る人」がよく話題になる。

男女問わず40歳くらい、歳は取っててもせいぜい50歳まで。「笑い」を分かりつつ、かつそれだけにドップリ浸かっておらず、頭の回転が早く、回し(司会)が出来て、関西風味とスマートさ(粋)が良い塩梅で同居しているような人。そう考えると、なかなかいない。

61歳の円さんにもうしばらく関西のテレビは依存することになるのだろうか。ボチボチ次が出て来ないといけない頃だが、無理やり選ぶものでもない気もしている。

いずれにしても、今「ポストたかじん」として名前が出ている人たちではないように思う。それぞれ、致命的に何かが足りないのだ。

円さんには早くから前述の条件全てが備わっていたように思う。

 

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影山貴彦

影山貴彦(かげやま・たかひこ)同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科・教授。早稲田大学政治経済学部卒。専門は「メディアエンターテインメント論」。毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職。日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」「おっさん力」「百恵讃」「社会人大学院生入門」など。